专利摘要:

公开号:WO1992012544A1
申请号:PCT/JP1991/001740
申请日:1991-12-20
公开日:1992-07-23
发明作者:Tomonori Kishimoto;Mitsuo Yamane;Takehito Bogauchi;Yoshihiro Eguchi
申请人:Yuasa Battery Co., Ltd.;
IPC主号:H01M2-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] アル力 リ亜鉛蓄電池用セパレー夕
[0003] 技術分野
[0004] 本発明は、 ポータブル機器用電源、 可搬用電源、 電気自動 5 車用電源等と して用いられるアルカ リ亜鉛蓄電池のセパレ一 夕に関するものである。
[0005] 背景技術
[0006] アルカ リ亜鉛蓄電池は、 高エネルギー密度、 高出力特性を 有している。 しかしながら、 亜鉛の溶解度が高いために、 充 〇 電時に電解液中に存在する亜鉛酸イオンが負極上に樹脂状又 は海綿状に析出し、 セパレータを貫通して短絡を起こ したり 又は形状変化即ちシュープチュンジを起こ して利用率の低下 を起こ したり して、 サイ クル寿命が低かった。
[0007] 従来のアル力 リ亜鉛蓄電池用のセパレ一夕と しては、 ポリ5 プロピレン、 ポリエチレン等からなる微孔性多孔膜に単に界 面活性剤処理を施したものが用いられていた力;'、 このよ うな セパレー夕は、 0 2 ガスの透過が可能であるために亜鉛極に より o 2 ガス吸収を行なう密閉型電池に用いるには望ま しい 性質を有してはいるものの、 単なる界面活性剤処理だけであ 0 るために電解液中に浸漬されている間に親水性が薄れていく t また、 微孔中に徐々に Z n 0が沈澱して短絡に至るという機 構即ちデン ドライ ト ショー トを充分には防止することはでき ず、 長期保存や長期間に及ぶ充放電サイ クル寿命を必要とす る用途には適してはいない。
[0008] 5 上記の欠点を改善するために、 半透膜と微孔性多孔膜とを 重ね合せてなるセパレー夕が用いられたり している力《、 これ 一 では o 2 ガスの透過が期待できない。
[0009] 発明の開示
[0010] 本発明は、 半透膜と微孔性多孔膜の両方の性質を備えるこ とにより、 デン ドライ ト ショ一 卜を充分に防止できるととも に、 0 2 ガスを良好に透過させることによって電池容量の低 下を抑制できるアル力 リ亜鉛蓄電池用セパレータを提供する ことを目的とする。
[0011] 即ち、 本発明は、 耐アルカ リ性を有する微孔性多孔膜から なるアルカ リ亜鉛蓄電池用セパレータであって、 上記多孔腠 の一部分が持続性の高い親水性を有し、 残りの部分が撥水性 を有していることを特徵とするものである。
[0012] 本発明において、 親水性を有する部分においては、 その親 水性が持続拄の高いものであるので、 Z n 0の沂出は充分に 抑制される。 従って、 蓄電池におけるデン ドライ ト ショー ト が充分に防止される。 撥水性を有する部分では、 0 2 ガスが 良好に透過される。 従って、 電池容量の低下が抑制される。 図面の簡単な説明
[0013] 第 1図は本発明の実施例 1 のセパレータを示す縱断面部分 図である。 第 2図は本発明の実施例 1、 2、 3のセパレ一タ をそれぞれ用いてなる蓄電池と従来のセパレータを用いてな る蓄電池のサイクル寿命特性を示す図である。 笫 3図はィォ ン透過性樹脂を充填する孔の全体の孔に対する割合を変化さ せた場合の充放電サイクル数の変化を示す図である。 第 4図 は本発明の実施例 2のセパレータを示す縱断面部分図である。 第 5図は第 4図の V矢視図である。 第 6図は実施例 2の別の 例を示す平面図である。 第 7図は実施例 2の更に別の例を示 す平面図である。 第 8図は本発明の実施例 3のセパレー夕を 示す縱断面部分図である。 第 9図は実施例 3のセパレー夕の 別の例を示す縱断面部分図である。 第 1 0図は実施例 3のセ パレータの更に別の例を示す縱断面部分図である。
[0014] 発明を実施するための最良の形態
[0015] (実施例 1 )
[0016] 第 1図は本発明の実施例 1 のセパレー夕を示す縱断面部分 図である。 第 1図において、 1 は微孔性多孔膜であり、 こ こ では商品名 「セルガー ド # 3 4 0 1」 (ダイセル化学工業株 式会社製) を用いている。 これは、 ポリプロピレン製の多孔 膜であり、 厚さ 2 5 m、 空孔率 3 8 %、 孔径 0 . 0 5〜 のものである。 そしてこの多孔膜 1 には界面活性 剤処理が施されている。 2は多孔膜 1の約 9 0 %の孔に充填 されたイオン透過性樹脂であるセルロースであり、 1 a はセ ルロースが充填された孔、 1 bは残りの約 1 0 %の孔即ちセ ルロースが充填されていない孔である。 孔 1 bは極扳面と相 対する面において均一に分布している。 孔 1 bには、 界面活 性剤を除去することによつて撥水性が持たされている。 セル ロース 2の充填は、 多孔膜 1の表面の約 9 0 %の部分にビス コ一スを塗布し、 減圧含浸、 凝固させることにより行なわれ る。 このように孔 l a にセルロースを充填し、 孔 1 b に撥水 性を持たせることによって、 セパレータ 1 0が構成されてい る
[0017] 上記構成のセパレータ 1 0の性能を次のようにして調べた c まず、 セパレー夕 1 0を用いた蓄電池 A、 単なるポリプロ ピ レンの微孔性多孔膜からなるセパレー夕を用いた蓄電池 B、 単なるポリプロピレンの微孔性多孔膜と半透膜であるセロハ ンとを重ねてなるセパレ一タを用いた蓄電池 Cを、 それぞれ 2セルずつ用意した。 蓄電池を構成する電極、 保液層、 電解 液は全て同じである。 即ち、 負極である亜鉛極は、 多数の孔 が形成された鋦パンチング集電体を芯金と し、 その両面に亜 鉛活物質シー トを圧着して作製したものである。 また正極で あるニッケル極は、 焼結式二ッゲル多孔体に水酸化二ッゲル を主成分とする活物質を化学含浸法により充填してなるもの である。 保液層と してはポリプロピレン製不織布を用いた。 電解液は、 比重 1 . 3 5の K O H水溶液である。 そして蓄電 池の公称容量は 1 0 A hである。
[0018] そして、 上記蓄電池 A、 B、 Cを、 次の条件で充電,放電 を繰返して、 その容量変化を調べた。 放電は 2 Aで、 セル当 りの電圧が 1 Vになる時点まで行なった。 充電は 1 Aで、 充 電量は放電量の 1 0 5 %とした。 なお上記蓄電池 A、 B、 C の開路電圧は 1 . 7 0 V、 5 0 %放電時の電圧は 1 . 6 5 V である。 この結果を第 2図に示す。
[0019] 第 2図からわかるように、 蓄電池 Aでは、 放電容量は、 サ イクルを鎳返しても容量減少が少ない。 蓄電池 Bでは、 ポリ プロ ピレンの微孔性多孔膜からなるため、 ガス吸収は良好に 行なわれ容量低下は蓄電池 Aと略同等であるが、 多孔である ため、 亜鉛のデン ドライ トにより短絡が生じて急激に容量が 低下している。 蓄電池 Cでは、 セロハンを用いているため、 ガス吸収が行なわれにく く、 容量が低下している。
[0020] 以上のように、 セパレー夕 1 0では、 孔 1 a にセルロース が充填されているので、 単に界面活性剤処理を施しただけの ものに比してイオン透過性の持続性に優れており、 孔 1 a中 への Z n 0の沈澱析出が防止され、 デン ドライ ト ショー トが 充分に防止される。 また、 孔 1 bに撥水性が持たされている ので、 o 2 ガスが良好に透過し、 電池容量の低下が抑制され る。 しかも、 孔 1 bは極扳面と相対する面において均一に分 布しているので、 0 9 ガス吸収は均一に行なわれ、 負極の形 状変化も少なく なる。 従って、 セパレータ 1 0によれば、 サ ィクル寿命に優れた蓄電池を提供できる。
[0021] なお、 蓄電池 Aで用いたセパレータ 1 0では、 セルロース を充填した孔 1 aは全体の孔の約 9 0 %と している力《、 この 割合に限るものではない。 第 3図はセパレー夕 1 0の孔 1 a の全体の孔に対する割合を変化させた場合の充放電サイクル 数の変化を示している。 横 由が孔 1 aの割合、 縦軸が充放電 サイクル数である。 これによれば、 孔 1 aの割合が極端に小 さく ても、 即ちセルロースの充填された孔が少しでもあれば、 サイ クル寿命は増している。 しかしながら、 孔 1 aが略全部 を占めるようになると、 即ち点 X (約 9 8 % ) を越えると、 孔 1 bが少なく なりすぎて 0 2 ガス吸収が不十分となるため、 サイクル寿命は減少する。 従って、 孔 1 aの割合は 0より大 き く点 Xより小さければよく 、 約 9 0 %に限るものではない c しかし、 約 9 0 %にサイクル寿命のピークがあるため、 約 9 0 %が好ま しい。
[0022] また、 微孔性多孔膜と しては、 ポリプロ ピレン製のものの 代わりに、 ポリエチレン製、 ナイロン製等のものを用いても よい。 またイオン透過性樹脂と しては、 セルロースの代わり に、 ポバール等を用(、てもよい。 以上のように、 本実施例によれば、 デン ドライ トショー ト を充分に防止できるとともに、 0 2 ガスを良好に透過させる ことによつて電池容量の低下を抑制できるアルカ リ亜鉛蓄電 池用セパレータを提供することができる。 従って、 本実施例 のセパレ一タを用いれば、 充放電サイクル寿命に優れたアル 力リ亜鉛蓄電池を提供することができ、 その工業的価値は極 めて大である。
[0023] (実施例 2 )
[0024] 第 4図は本発明の実施例 2のセパレ一夕を示す縱断面部分 図、 第 5図は第 4図の V矢視図である。 図において、 1 1は 微孔性多孔膜である第 1層であり、 ここでは商品名 「セルガ ー ド # 3 4 0 1」 (ダイセル化学工業株式会社製) を 2枚重 ねて用いている。 「セルガー ド # 3 4 0 1」 〖ま、 実施例 1 と 同じものである。 即ち、 第 1層 1 1の厚みは 5 0 〃となって いる。 そして、 この第 1層 1 1 には界面活性剤処理が施され ている。 1 2は第 1層 1 1の表面全面に塗布されたイオン透 過性樹脂であるセルロースである。 図示していないが、 第 1 層 1 1の微孔はセルロース 1 2により充填されている。 セル ロース 1 2の塗布は、 第 1層 1 1 の表面全面にビスコースを 塗布し、 減圧含浸、 凝固させることにより行なわれる。 1 3 は第 1層 1 1 に形成された断面円形状の貫通孔である。 貫通 孔 1 3は多数形成されている。
[0025] 】 4は微孔性多孔膜である第 2層であり、 こ こでは商品名 「ハイポア 2 1 0 0」 (旭化成工業株式会社製) を用いてい る。 「ハイポア 2 1 0 0」 は、 ポリエチレン製の多孔膜であ る。 第 2層 1 4の厚'みは 1 0 0 となっている。 この第 2層 1 4には界面活性剤処理は施されていない。 即ち、 第 2層 1 4は撥水性を有している。 第 2層 1 4は平面四角形状のもの であり、 貫通孔 1 3を塞ぐよう第 1層 1 1表面に熱又は超音 波による溶着により貼り付けられている。 1 4 a は溶着部で ある。 なお、 1 1 aは第 1層 1 1の被溶着部である。 1個の 第 2層 1 4の面積は 2 O m m 以下に設定されており、 二 こ では第 2層 1 4は 1辺が 4 m mのものを用いている。 なお、 貫通孔 1 3の直径は 3 m mに設定されている。 1個の第 2層 1 4は 1個の霣通孔 1 3を塞いでおり、 第 2層 1 4は極板面 と相対する面において 2 0 %以下の面積を占めて均一に分布 するよう設けられている。 即ち、 貫通孔 1 3は第 2層 1 4が 上記のように分布するよう予め考慮されて形成されている。
[0026] 上記構成のセパレ一タ 2 0の性能を、 実施例 1 と同様にし て調べた。 即ち、 セパレー夕 2 0を用いて実施例 1 と同様に 構成した蓄電池 A、 実施例 1で用いたのと同じ蓄電池 B及び 蓄電池 Cを用意し、 実施例 1 と同じ条件で充電 · 放電を繰返 して、 その容量変化を調べた。 その結果は第 2図と同じであ つた。 即ち、 蓄電池 Aでは、 放電容量は、 サイクルを繰返し ても容量減少が少なかつた。
[0027] 以上のように、 セパレー夕 2 0では、 第 1層 1 1 の表面全 面にセルロース 1 2 (ィォン透過性樹脂) が塗布されている ので、 単に界面活性剤処理を施しただけのものに比してィォ ン透過性の持続性に優れている。 従って、 第 2層 1 4が貼り 付けられていない第 1層 1 1 の部分では、 Z n 0の析出は抑 制され、 蓄電池におけるデン ドライ ト ショー 卜が充分に防止 される。 一方、 第 2層 1 4は、 界面活性剤処理が施されてい ないので、 撥水性を有している。 このため、 第 2層 1 4の貼 り付けられた部分では 0 2 ガスは貫通孔 1 3及び第 2層 1 4 を通って良好に透過され、 電池容量の低下が抑制される。 し かも、 第 2層 1 4は極扳面と相対する面において均一に分布 しているので、 0 2 ガス吸収は均一に行なわれ、 負極の形状 変化も少なく なる。 従って、 セパレータ 2 0によれば、 サイ クル寿命に優れた蓄電池を提供できる。 なお、 第 2層 1 4の 1個の面積が 2 0 m m 2 より大きく、 また全ての第 2層 1 4 の占める面積が極板面と相対する面において 2 0 %より大き いと、 亜鉛極の有効面積が減少するため、 不適切である。 なお、 上記構成のセパレー夕 2 0では、 第 2層 1 4を第 1 層 1 1の片面のみに設けているが、 両面に設けてもよい。
[0028] また、 上記構成のセパレー夕 2 0では、 1個の第 2層 1 4 で塞がれる貫通孔を 1個の断面円形状の孔と したが、 これに 限るものではなく、 例えば第 6図に示すような複数個の断面 円形状の孔 1 3 a、 第 7図に示すような複数個のスリ ッ ト状 の孔 1 3 bでもよい。 もちろん断面円形状に限らず、 断面多 角形状でもよい。
[0029] また、 第 1層 1 1に用いる微孔性多孔膜としては、 ポリプ ロピレン製のものの代わりに、 ポリエチレン製、 ナイ ロン製 等のものを、 第 2層 1 4に用いる微孔性多孔膜と しては、 ポ リエチレン製のものの代わりに、 ポリプロピレン製、 ナイ口 ン製等のものを用いてもよい。 またイオン透過性樹脂と して は、 セルロースの代わりに、 ポバール等を用いてもよい。 以上のように、 本実施例によれば、 デン ドライ トショー ト を充分に防止できるとともに、 0 9 ガスを良好に透過させる ことによつて電池容量の低下を抑制できるアルカ リ亜鉛蓄電 池用セパレー夕を提供することができる。 従って、 本実施例 のセパレ一タを用いれば、 充放電サイ クル寿命に優れたアル カ リ亜鉛蓄電池を提供することができ、 その工業的価値は極 めて大である。
[0030] (実施例 3 )
[0031] 第 8図は本発明の実施例 3のセパレータを示す縦断面部分 図である。 本実施例のセパレータは、 商品名 「セルガー ド # 2 4 0 0」 (ダイセル化学工業株式会社製) である微孔性多 孔膜を用いて形成されている。 なお、 「セルガー ド # 2 4 0 0」 は、 ポリプロピレン製の多孔膜であり、 界面活性剤処理 は施されておらず、 厚さ 2 5 m、 空孔率 3 8 %、 最大孔径 0 . 0 5 0 . 1 2 5 mのものである。 第 8図において、 2 1 は親水性部分、 2 2は撥水性部分であり、 本実施例のセ パレ一夕はこの 2つの部分 2 1、 2 2からなつている。 親水 性部分 2 】 は、 上記多孔膜の表面積、 即ち極板面と相対する 面の面積の約 9 を占めるよう均一に分散して形成されて おり、 撥水性部分 2 2 も親水性部分 2 1 に対応して均一に分 散した多数個の島状部分 2 2 aで構成されている。 なお、 親 水性部分 2 1の占有面積は、 撥水性部分 2 2の占有面積が 2 〇%以下となる限りにおいては、 約 9 0 %に限るものではな い。 また、 撥水性部分 2 2の 1個の島状部分 2 2 aの面積は 2 0 m m " 以下となるよう設定されている。
[0032] 親水性部分 2 1 は、 熱処理を施した後に、 ァク リル酸のモ ノマ一を放射線グラフ 卜重合して形成されており、 熱処理の ため、 元の膜厚 Xより薄く なつている。 また、 親水性部分 2 0
[0033] 1 は、 熱処理によつて微孔が埋め尽く されており、 その親水 性はアク リル酸の親水基に基づいている。 なお、 用いるモノ マ一は、 親水基を有していればよく、 例えばメ タク リル酸、 スチレンスルホン酸でもよい。
[0034] 5 撥水性部分 2 2は、 上記多孔膜をそのまま残すことによつ て形成される。 即ち、 上記多孔膜表面に、 撥水性部分 2 2と する箇所を覆うような鉛製のマスクを取付けた状態で、 親水 性部分 2 1 を形成することによって、 形成される。 撥水性部 分 2 2には微孔がそのまま残っている。 撥水性部分 2 2の形 0 状は、 マスクの覆う部分の形状によって定まり、 例えば円形 状、 多角形状、 又はスリ ッ ト状でもよい。
[0035] 上記構成のセパレータ 3 0の性能を、 実施例 1 と同様にし て調べた。 即ち、 セパレー夕 3 0を用いて実施例 1 と同様に 構成した蓄電池 A、 実施例 1で用いたのと同じ蓄電池 B及び 5 蓄電池 Cを用意し、 実施例 1 と同じ条件で充電♦放電を镍返 して、 その容量変化を調べた。 その結果は第 2図と同じであ つた。 即ち、 蓄電池 Aでは、 放電容量は、 サイクルを綠返し ても容量減少が少なかった。
[0036] 以上のように、 セパレータ 3 0では、 ァク リル酸のモノマ 0 一を放射線グラフ ト重合させて形成した親水性部分 2 1を有 しているので、 単に界面活性剤処理を施しただけのものに比 してイオン透過性の持続性に優れている。 このため、 親水性 部分 2 1における Z n 0の析出は抑制されることとなる。 し かも、 親水性部分 2 1 の微孔は熱処理によって埋め尽く され 5 ているので、 Z n 0の析出は確実に防止されることとなる。
[0037] 従って、 蓄電池におけるデン ドライ トショー トは充分に防止 一 1 される。 また、 セパレータ 3 0では、 撥水性部分 2 2を有し ており、 撥水性部分 2 2では 0 2 ガスが良好に透過される。 従って、 蓄電池における電池容量の低下が抑制される。 しか も、 撥水性部分 2 2は極扳面と相対する面において均一に分 布しているので、 0 2 ガス吸収は均一に行なわれ、 負極の形 状変化も少なく なる。 従って、 セパレー夕 3 0によれば、 サ ィクル寿命に優れた蓄電池を提供できる。 なお、 撥水性部分 2 2の 1個の島状部分 2 2 aの面積が 2 0 m m 2 より大き く また撩水性部分 2 2の占有面積が極板面と相対する面におい て 2 0 %より大きいと、 亜鉛極の有効面積が減少するため、 不適切である。
[0038] なお、 ポリプロピレン製の微孔性多孔膜の代わりに、 ポリ エチレン製、 ナイロン製等のものを用いてもよい。
[0039] また、 上記構成のセパレ一タ 3 0の親水性部分 2 1 はその 全てが熱処理されているが、 第 9図に示すように、 熱処理は 全く施さなく てもよく 、 また、 第 1 0図に示すように、 一部 分だけ熱処理してもよい。 第 9図において、 親水性部分 2 1 の膜厚は元の膜厚 Xより減少してはいない。 また、 第 1 0図 において、 親水性部分 2 1 は、 熱処理した後にァク リル酸の モノマーを放射線グラフ ト重合した部分 2 1 b と、 熱処理す ることなく ァク リル酸のモノマーを放射線グラフ ト重合した 部分 2 1 c とからなっている。 なお、 部分 2 1 bは、 親水性 部分 2 1 と撥水性部分 2 2との境界に形成されている。 部分 2 1 c は熱処理されていないので、 膜厚は元の膜厚 Xを維持 している。 第 1 0図の例によれば、 熱処理を全く施さなかつ た場合に比して、 親水性部分 2 1 と撥水性部分 2 2との境界 におけるデン ドライ ト ショ一 トの発生が抑制される。
[0040] 以上のように、 本実施例によれば、 デン ドライ トショー ト を充分に防止できるとともに、 o 2 ガスを良好に透過させる ことによつて電池容量の低下を抑制できるアルカ リ亜鉛蓄電 5 池用セパレータを提供することができる。 従って、 本実施例 のセパレ一タを用いれば、 充放電サイクル寿命に優れたアル 力リ亜鉛蓄電池を提供することができ、 その工業的価値は極 めて大である。
[0041] 産業上の利用可能性
[0042] 0 本発明のセパレ一夕を用いれば、 充放電サイクル寿命に優 れたアル力 リ亜鉛蓄電池を提供することができ、 その工業的 ft値は極めて大である。
[0043] 5
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1 . 耐アルカ リ性を有する微孔性多孔膜からなるアルカ リ亜 鉛蓄電池用セパレ—タであつて、 上記多孔膜の一部分が持続 性の高い親水性を有し、 残りの部分が撥水性を有しているこ
5 とを特徴とするアル力 リ亜鉛蓄€池用セパレー夕。
2 . 耐ァルカ リ性を有する微孔性多孔膜からなるアル力 リ亜 鉛蓄電池用セパレー夕であって、 上記多孔膜には界面活性剤 処理が施されており、 上記多孔膜の一部分の孔にイオン透過 性樹脂を充填し、 残りの孔の全てに界面活性剤を除去するこ 0 とによって撥水性を持たせたことを特徴とするアルカ リ亜鉛 蓄電池用セパレー夕。
3 . 上記残りの孔は、 極板面と相対する面において均一に分 布している詰求項 2記載のアル力 リ亜鉛蓄電池用セパレータ c
4 . 耐ァルカ リ性を有する微孔性多孔膜からなるアル力 リ亜 5 鉛蓄電池用セパレー夕であって、 上記多孔膜が、 界面活性剤 処理を施し更にイオン透過性榭脂を塗布することによって親 水化処理され且つ一部分に貫通孔が形成された第 1層と、 撥 水性を有し、 上記貫通孔を塞ぐよう溶着により第 1層に貼り 付けられた第 2層とからなつていることを特徴とするアル力 0 リ亜鉛蓄電池用セパレ一夕。
5 . 第 2層は、 1個の面積が 2 0 m m 2 以下であり、 極板面 と相対する面において 2 0 %以下の面積を占めて均一に分布 している請求項 4記載のアルカ リ亜鉛蓄電池用セパレ一夕。
6 . 上記貫通孔は、 1個又は複数個の円形状、 多角形状、 又 5 はスリ ッ ト状の孔からなる請求項 4記載のアル力 リ亜鉛蓄電 池用セパレー夕。 4
7 . 耐ァルカ リ性を有する微孔性多孔膜からなるアル力 リ亜 鉛蓄電池用セパレ一夕であって、 上記多孔膜の一部分に、 親 水基を有するモノマ一を放射線ダラフ ト重合させて親水性を 持たせ、 残りの部分にはそのままの撥水性を持たせたことを
5 特徵とするアル力 リ亜鉛蓄電池用セパレータ。
8 . 上記親水性を持たせた部分は、 予め熱処理が施されるこ とによって微孔が埋め尽く されている請求項 7記載のアル力 リ亜鉛蓄電池用セパレ一タ。
9 . 上記熱処理は、 少なく とも、 上記親水性を持たせた部分 0 と上記撥水性を持たせた部分との境界に施されている請求項
8記載のアル力 リ亜鉛蓄電池用セパレータ。
1 0 . 上記撥水性を持たせた部分は、 その略全てが、 均一に 分散した多数個の島状部分で構成されており、 1個の島扰 S 分の面積が 2 0 m m 2 以下であり、 極板面と相対する面にお5 いて 2 0 %以下の面積を占めている請求項 7記載のアル力 リ 亜鉛蓄電池用セパレータ。
1 1 . 上記各島状部分は、 円形状、 多角形状、 又はスリ ッ ト 状の形状を有している請求項 1 0記載のアル力リ亜鉛蓄電池 用セパレータ。 0 1 2 . 上記モノマ一は、 ァク リル酸、 メタク リル酸、 又はス チレンスルホン酸である請求項 7記載のアル力 リ亜鉛蓄電池 用セパレ一タ。
1 3 . 上記微孔性多孔膜は、 ポ リエチレン、 ポ リ プロ ピレン、 又はナイ ロンでできている請求項 1、 2、 4、 又は 7に記載 のアルカ リ亜鉛蓄電池用セバレ一タ。
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优先权:
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